白百合の旗の下に～海の異端児ルシフェル物語～

　マルセイユの沖にいる商船から海賊被害の通報が。我が管轄は紅海方面だがこんな話を聞いて見過ごすわけには行かず、ガンディア付近へ急行。

いたいた。よくもまぁうじゃうじゃと。商用キャラック相手に重ガレー8隻ってアテネ付近の冒険者狙い俺Tueeeeeee!!ガレアスor戦列艦海賊顔負けではないか。

　交戦開始。始めは商船が沈まないように修理を連打…資材を10しか積んでいなかったので商戦が撤退した頃には尽きると言う予想外の展開に一瞬焦る。適度に砲撃しつつ、海賊が勝手に接近してくるので切り込みの連続。合間に大揺れで海に投げ出された船員の救助。重ガレー120人にも拘らず、白兵ATK93しかないヘボ海賊は面白いように拿捕され続け…




　8隻拿捕。こっちの損害は救助連打で救いまくったので白兵で犠牲になった5人のみ。もはや我が軍は圧倒的ではないか。

　イスタンブール大使の密書をヴェネツィアに持っていったらなにやらきな臭い話に。どこの時代・国でも無能で弱腰外交しかしない政府首脳とやらには困った物だ。一軍人が他国の重要政策決定事項に関わりすぎているのもどうかと思うが。

　しかし、ジュリアンの作成したいわゆる「偽メール」はよくやったと。大義の前に小事を厭わず。力無き正義は無能、また正義無き力も無能なり。権謀術数大いに結構。